現在は色々な連絡手段がありますが、手っ取り早いのは電話ですよね。
もちろん、文字だけで済むメールやメッセージングサービスも便利だと思いますが、急ぐ時は電話の方が早いと思います。
ただ、電話を頻繁に使っていると、通話料金もそれなりの額になります。
かけ放題プランに入る手もありますが、ネット経由で話せる無料サービスを併用することでも節約が可能です。
今回はネットを使った無料通話をいくつか紹介します。
ネットで通話?
インターネットの世界では音と映像をやりとりできる仕組みがあります。その仕組みを使えばテレビ電話もできてしまいます。
また、電話と違って複数の人で同時に話すことができるものもあるので、離れた場所にいる友人たちと話したり、会議やテレワークに利用したりなんてこともできます。
もちろん、ネットは世界中とつながっているので海外にいる人とも無料で話せますし、スマホやタブレットを使えば電話感覚で無料通話が可能です。
通話の方法ですが、主に2つあって、一つは専用のソフトを使う方法、もう一つは通話できるページにブラウザでアクセスする方法です。
ソフトを使う方法
ソフトを使う方法ですが、これにもいくつかあります。ただ、Windowsのパソコンを使っている場合は、最初から入っているスカイプで通話ができます。
スカイプ
スカイプはマイクロソフトが提供している通話サービスで、Windows(8.1以降)のパソコンには最初から専用ソフトが入っています。
基本的には無料ですが、スカイプ以外の電話にかけられる有料サービスもあります。
また、ウェブ用のカメラをつなげば映像つきのテレビ電話もできるのですが、スマホかタブレットなら、そのまま使えると思います。
他にも文字だけでやりとりするチャット機能があるので、電話がかかってきた時に「ちょっと待って」とか「こちらから5分後にかける」等のコメントを送ることもできます。
以前はソフト同士だったのですが、現在はブラウザだけで通話できるサービスもあります。
ハングアウト
ハングアウトは、Googleが提供している通話サービスで、スカイプと同じようにチャット機能もあります。
使い勝手はスカイプとほぼ同じですが、アンドロイドのスマホを使っているなら、モバイル用のアプリを入れるだけで使えると思います。
アカウントというハードル
スカイプとハングアウトは、無料で使えて便利なのですが、どちらもアカウントを持っていることが前提のサービスです。
自分はもちろん、通話相手もアカウントを持っていないと使えません。どちらかがアカウントを持っていない時は、事前に作る必要があるわけです。
もちろん、通話相手が登録や設定に不慣れな人だったら、わかりやすく説明してあげないと先に進めませんし、面倒だからやめると言われたらおしまいです。
アカウントを持っている人同士のやりとりには重宝するのですが、電話のように誰とでも簡単に話せるという感じではありません。
通話ページを使う方法
先ほどのスカイプ、ハングアウトにもブラウザで話せるページがありますが、ブラウザでの使用を前提とした通話サービスもあります。
現在のブラウザはWebRTC(Web Real-Time Communication)という通信技術に対応していて、この技術を利用した通話サービスではブラウザだけで通話ができます。
ブラウザだけで話せるので、通話相手にソフトのインストールをお願いしたり、アカウントを作ってもらったりする必要がありません。
流れとしては、通話用のページ(URL)を作ります。そして、そのURLを相手に知らせ、そこにアクセスしてもらえば話せるようになります。ページを作る際にアカウントの作成が必要な場合もありますが、相手にアカウントを用意してもらう必要はありません。
また、会議用のサービスもあり、その場合は、複数の人で同時に通話できます。
この手のサービスは複数あるのですが、国内だと以下のサービスが便利だと思います。
以下は代表者のアカウント作成が必要です。
上記以外にも似たようなサービスがあるので、色々と試しながら選ぶとよいかもしれません。
ただ、注意点が1つだけあります。
この手のサービスではWebRTCを使う場合が多いので、対応しているブラウザの使用が前提となります。
サービスによって多少違いがありますが、Chrome、Edge、Firefox、Safari、Operaの使用を推奨しているサービスが多いです。Chromeなら大抵のサービスを使えると思います。
自分専用の通話ページ
WebRTCの技術を使って自分専用の通話ページを作ることもできます。
設置する方法はいくつかありますが、NTTコミュニケーションズが開発したSkyWayを使うと設置しやすいと思います。
ドメインの取得とレンタルサーバーの使い方を知っているなら、すぐに使えると思いますが、1からやるとなると、多少ハードルが高いかもしれません。
ただ、設置自体は簡単なので、今後ドメインの取得とサーバーのレンタルに挑戦することがあったら、こちらも試してみてください。
事前準備
どのツールを使うにしても、マイクとスピーカー(ヘッドホン)が必要です。また、テレビ電話として使う場合は、ウェブカメラも必要です。
また、マイクの設定が正しくないと、相手に声が届かないので、設定を確認しておくことも大事な作業になります。
必要なものが一通りそろっているのに声が出ない、聞こえないという場合は、設定にミスがある可能性が高いです。
パソコンの場合は、サウンドの設定で録音の画面を開くと、接続しているマイクの状態が確認できるので、そこで「無効」になっていたら、右クリックで「有効」に切り替えます。
僕は、価格の安いヘッドセットとウェブカメラを使っていますが、急ぐ時はスマホを使っています。
一般的なスマホにはマイクとカメラが搭載されているので、時間がない時には重宝します。
さいごに
今回はネットを使った無料通話について書きましたが、スカイプに関してはマイクロソフトのアカウントで使えるので、自分と通話相手がWindowsのパソコンを使っている場合は、意外と使い勝手が良いかもしれません。
スマホかタブレットにモバイル用のアプリを入れておけば、電話感覚で通話することもできますからね。
ただ、通話する相手が登録を面倒に思っていたり、アカウントのことをよくわかっていなかったりする場合は、ブラウザだけで通話できる無料サービスを使う方が良いと思います。
ページにアクセスした瞬間から通話が始まるサービスもありますし、簡単に使えるものが多いので、我々中高年にも手軽に使えるサービスだと思います。
僕は同級生や同世代(50代)の友人とネットで通話することが多いのですが、相手がアカウントの登録や管理に不慣れな場合は、事前に作った通話用ページのURLを知らせるようにしています。
また、複数の似たサービスを併用するようにしています。通話相手の使用端末や回線、サービスの稼働状況等によっては不安定になることもあるので、いくつかURLを知らせておいて、試しながら選ぶ感じです。