特定のメールアドレスを長く使っていると、当然ながら送受信したメールが蓄積されますよね。
もちろん、不要になったメールをまめに削除していれば膨大な量にはならないのですが、それでも長く使っていると徐々に蓄積されます。
今回は送受信したメールを保管できる「MailStore Home」というソフトを紹介します。
メールソフトの不具合やメール管理に困った時の参考になれば幸いです。
MailStore Homeの概要
MailStore Homeは、使っているメールソフトからメールを取り込めるソフトで、メールデータのバックアップに使えます。
取り込んだメールを見ることもできるので、過去のメールの保管庫としても使えます。
非商用での利用が目的なら無料で使えます。
窓の杜でもダウンロードできます。
ダウンロードしたインストーラーを起動するとインストールの画面が出ますが、インストール場所を決めるところでポータブル版を選択できます。
インストール場所の指定で一番下の「ポータブル版を他のディレクトリにインストール」を選択すると、任意の場所に設置できます。
特定のパソコンでしかEメールを使わないのであれば、通常のインストールでよいとは思いますが、複数のパソコンで使う時や外付けのSSDやHDDにバックアップするのであれば、MailStore Homeのポータブル版でまるごと移動すると楽かもしれません。
ただ、メールデータのバックアップソフトなので、メールソフトの送受信設定やフィルターは取り込めません。
なので、バックアップしておいたメールのデータをメールソフトの復旧に使う時は、受信設定やフィルターを自分でやり直す必要があります。
メールソフトからの取り込み
MailStore Homeを起動して「Eメールのアーカイブ」をクリックするとプロファイルの作成画面が出ます。
ここで作成するプロファイルは、メールが保存されている場所を指定するもので、要は指示書のようなものです。
プロファイルの設定を済ませると画面下のプロファイル一覧に追加され、次回以降の取り込みは、一覧にある項目をダブルクリックするだけで済みます。
メールソフトのデータと同期しているわけではないので、MailStore Homeに保管されているメールは取り込んだ時点のものとなります。
ただ、まめに取り込むようにしていれば、メールソフトで何か不具合が出てもメールの紛失を最小限にできます。
プロファイルの作成ではメールソフトのプロファイルの場所を指定するのですが、例えばThunderbirdの場合は、以下の場所を指定します。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles
ちなみにポータブル版の場合は、ThunderbirdPortable.exeが入っているフォルダ内の「Data」の中に「profile」があります。
ウェブメールからの取り込み
MailStore Homeはウェブメールにも対応しているので、Gmailのバックアップにも使えます。
ソフトを起動したら「Eメールのアーカイブ」をクリック。
Eメールアカウントの入力欄にGmailのアドレスを入力して「スタート」をクリック。
Gmailにログインしていない時は、ブラウザが起動してログイン画面が出ます。メールアドレスを確認して「次へ」をクリック。
パスワードを入力して「次へ」をクリック。
アクセスをリクエストする画面に切り替わったら、画面下の「許可」をクリック。画面に「承認プロセスが完了しました。このブラウザウィンドウを閉じることができます。」という文言が出たら承認完了。
新規のプロファイルが作成されたら「OK」をクリック。
今設定したGmailの項目がプロファイル一覧に追加されます。
この一覧にある該当部分をダブルクリックすると取り込みが開始されます。
メールの数が多い場合は、取り込みに多少時間がかかりますが、完了するまで待ちます。
取り込んだメールは、画面左にあるGmailのアドレスをクリックし、「受信トレイ」をクリックすると一覧表示されます。
メールの一覧からメールを選択すると一番右の画面に内容が表示されます。
さいごに
MailStore Homeはメールのバックアップに重宝するソフトですが、使用メールアドレスを変更する時のメール保管庫としても使えます。
使っているメールアドレスを違うものへ変更する時は、メールソフトに残っている送受信メールを処分することが多いと思いますが、MailStore Homeに取り込んでおけば過去のメールをいつでも閲覧できます。
もちろん、残すメールがないなら全削除で済む話ですけど、連絡用のメールアドレスを変更する時は、過去の受信メールが必要になる場面もあると思うので、とりあえず取り込んでおくとよいかもしれません。