一般的なバンドにはギタリストがいますよね。
特にロックの場合は、歪んだギターの音や音数の多いギターソロが必要になることも多いので、ギタリストの存在が重要になります。
でも、ギタリストがいないとバンドを組めないということはありません。
もちろん、すべての曲でギターの音が必要というならメンバーの中にいた方がよいのですが、誘えるギタリストがいないとか、ギターの音がなくても成立する曲を演奏するとか、打ち込みで済むならギターレスでスタートするのもアリです。
今回は参考になりそうなギターレスバンドをいくつか紹介します。
Royal Blood
Royal Blood(ロイヤル・ブラッド)は、イギリス出身のバンドで、ボーカル&ベースとドラムスの二人編成です。
一般的なバンドでは縁の下の力持ち的な存在のベースとドラムのバンドなので、地味な曲を演奏するのかと思いきや、普通のロックです。
ベースがギターのような歪み中心の音なので、ギターレスながらも物足りない感じはしません。また、必要に応じて鍵盤楽器も併用しています。
Ben Folds Five
Ben Folds Fiveはアメリカのノースカロライナ州で結成されたバンドで、鍵盤兼ヴォーカル、ベース、ドラムのキーボードトリオです。
2000年に解散しましたが、2012年に再結成しました。

Morphine
Morphine(モーフィン)はアメリカのバンドで、ボーカル兼二弦スライドベース、サックス、ドラム兼パーカッションという変わった編成のバンドです。
単にギターレスというだけではなく、ベースが二弦なのでサウンドも独特な感じです。割と聴きやすいロックですかね。
ただ、フロントマンが他界したため、1999年に解散しました。
Lachy Doley Group
Lachy Doley GroupはオーストラリアのミュージシャンであるLachy Doleyのグループで、鍵盤兼ヴォーカル、ベース、ドラムのキーボードトリオです。
また、Lachy Doleyはギターのアームようなバーが付いたワミークラビネットを演奏することでも知られた人で、Jimi Hendrixの曲もライブで演奏しています。
クアイフ (Qaijff)
Qaijffは名古屋市で結成された女性ヴォーカルのバンドで、鍵盤兼ヴォーカル、ベース、ドラムのキーボードトリオです。
結成当初はギタリストもいたようです。
ただ、ドラマーが体調不良で活動を休止したため、現在は残りの二人で活動しています。
WEAVER
WEAVERは神戸出身のバンドで、鍵盤兼ヴォーカル、ベース、ドラムのキーボード・トリオです。

Hi-5
Hi-5は福岡出身のバンドで、鍵盤兼ヴォーカル、ベース、ドラムのキーボードトリオです。ただ、2018年に解散しています。
モーモールルギャバン
モーモールルギャバンは、ドラム兼ヴォーカル、鍵盤兼ヴォーカル、ベースのキーボードトリオです。
ギタリストが脱退して現在の形になったようです。
385
385は沖縄出身のバンドで、ベース兼ヴォーカル、鍵盤、ドラムのキーボードトリオです。
この動画にはベーシストが二人いますが一人はゲストです。
ゲストのベーシスト(KenKen)は、両親がジョニー吉長&金子マリ、兄が金子ノブアキという芸能一家の人です。
ジョニー吉長氏は10年ほど前に他界しましたが、ジョニー・ルイス&チャーやピンククラウドでドラムを叩いていた人です。同年代(50代)以上の方なら説明不要ですよね。
MOJA
MOJAはベース兼ヴォーカルとドラムのデュオです。
リズム隊だけのバンドと聞くと、ジャズやフュージョン寄りの音楽を想像してしまいますが、このバンドは懐かしい感じがする勢いのあるロックです。

さいごに
今回はギターレスのバンドをいくつか紹介しましたが、いかがでしたか?
歪み系やオクターバー等のエフェクターを多用したり、弾き方やフレーズを変えたり、どのバンドも音がスカスカにならないような工夫をしていますよね。
かつての音楽仲間にツーピースバンド(二人編成)をやっている人たちがいて、そのバンドはベースレスだったのですが、ギターボーカルの人がアンプを2つ使っていました。
ギターの出力を二つに分けて2台のアンプにつなぐのですが1台は低域重視のセッティングです。そちらでベースっぽい音を出すわけです。また、ライブでは2台のアンプを左右に分けて置いていました。
もちろん、ベースがいる一般的なバンドの演奏と比べたら低域に若干の物足りなさを感じる音だったのですが、その感じがむしろ個性的で、インディーズで出したアルバムも印象的な内容でした。