楽器を弾くなら難聴にも注意

ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)になる若い人が増えていますが、楽器やバンドをやっている人も他人事ではありません。

曲のコピー、自宅での練習、作った曲の録音等、何かとヘッドホンを使いますし、ライブとスタジオでは大きな音を出すので、耳への負担も大きくなります。

今回は難聴と予防について書きます。

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難聴の原因

音は空気振動という形で耳に入り、蝸牛という器官の中にある有毛細胞という細胞が電気信号に変換します。その電気信号が脳に伝わると音として認識されます。

有毛細胞はたくさんあるのですが、場所によって担当する周波数が違っていて、耳の入口側にある細胞が高音担当です。

ただ、入口には色々な音が集まるため、ダメージを受けやすく、徐々に傷んでいきます。

年を取ると、高い音が聞き取りにくくなりますが、これも入口付近の細胞の傷みによるものです。

また、年齢に関係なく、ヘッドホン(イヤホン)で大きな音を長時間聴いたり、騒音の多い環境にいたりすると同じく有毛細胞が傷つきます。

傷ついた細胞が破損すると難聴になってしまいます。残念ながら破損した有毛細胞は元に戻りません。

自宅で弾く時のリスク

楽器を自宅で練習する時は、近所迷惑にならないようにヘッドホンを使うことも多いでしょうし、誰かの曲をコピーする時はヘッドホンを使う方が聞き取りやすい場合もあります。

また、エレキギターの場合は、アンプシミュレーターを使えばライブのような音も出せますし、ヘッドホンで練習する方が楽しいかもしれません。

しかし、大きな音や高い音を聴き続けると、有毛細胞を傷めてしまいます。

外で弾く時のリスク

弾き語りやバンドでライブ活動をしていると、路上、ライブハウス、練習スタジオ等で大きな音を出す機会が多くなると思います。

特に大勢の人の前で演奏する時は、音を大きめにしないと、聞こえない人が出てきますからね。

しかし、大きな音は耳の負担になるため、何も考えずに演奏していると、有毛細胞を傷めてしまう可能性があります。

難聴予防

WHOとITUによるガイドラインでは、83db(街頭の騒音程度)の音で週に20時間程度(大人の場合)を上限にしているので、ヘッドホンで練習する時は、音量と時間に注意した方が良いです。
A WHO-ITU standard(PDF)

練習時間が長くなりそうな時は、かろうじて聞こえる程度にボリュームを下げるか、生音のままで弾くと耳の負担を減らせると思います。

また、聴いた時間の3倍程度の休憩が良いと言われているので、曲のコピーや録音を1時間程度やったら静かなところで3時間程度過ごすと良いかもしれません。

ヘッドホン(イヤホン)を使う理由が周りの音である場合は、ノイズキャンセリング(周囲の音を消す)機能のあるヘッドホン(イヤホン)を使うと良いです。

周囲の音が消えることで、ヘッドホン(イヤホン)からの音が聴き取りやすくなりますし、小さめの音でも聴こえると思います。

ライブハウスやスタジオでの演奏に関しては、どうしても大きめの音になってしまうので、耳栓の使用をおすすめします。

小さな音に不満を感じるかもしれませんが、耳への負担を考えると、適度な音量で聴くことを優先すべきです。

さいごに

今回は耳への負担で発症する難聴について書きましたが、突然聞こえなくなる突発性難聴というものもあります。

こちらの場合は、片方の耳だけ聞きにくくなる(両方とも聞きにくくなる人も稀にいる)特徴があります。

突発性の場合も有毛細胞の破損で発症しますが、ストレス、過労、寝不足、血流障害、ウイルス等で有毛細胞が傷つくようです。

僕の友人も突発性難聴になったのですが、すぐに病院へ行かなかったので、もう少しで回復が難しくなるところでした。

処置が遅れると聞こえないままになってしまうので、耳に違和感があったら、早めに病院へ行くことをおすすめします。突発性の場合はめまいや吐き気が伴う場合もあります。