ライブで演奏中に弦が切れた時の対処法

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ギターを弾いていて突然弦が切れることってありませんか?

もちろん、自宅や練習スタジオだったら演奏を止めて弦を交換したら済む話ですが、ライブで演奏している時に切れたらどうします?

さすがに焦りますよね。

今回はプロのギタリストたちの対処と僕がかつてやっていた対処方法を紹介します。

ただ、エレキギターに関する内容になるので予めご了承ください。

プロギタリストの対処

プロとアマチュアでは現場の状況が違いますが、参考になる部分はあると思うので、YouTubeにあるハプニング動画をいくつか紹介します。

弾き方で対処

1つ目はGuthrie Govanというイギリス出身のギタリストの動画です。

ドイツ出身の作曲家であるHans Zimmer氏のライブでGuthrie Govanがギターを弾いているのですが、3分53秒のところで弦が切れます。

Hans Zimmer – Thelma & Louise – Hans Zimmer Live – Orange – 05.06.2016

弦が切れる前にボトルネック奏法で弾いていたので、スライドバーを再び持ってボトルネック奏法で対処しています。

1分程でスタッフが持ってきたギターと交換するので、それまでのつなぎという感じですね。

ボトルネック奏法というのはハワイアンやブルース系の曲でお馴染みのもので、手に持った筒状のもの(スライドバー)を弦の上ですべらせながら弾きます。

この奏法ではフレットを押さえないので、弦にあてるバーの位置を調整することで音程の調整ができます。

普段スライドバーを使わないギタリストには参考にならないかもしれませんが、筒状のモノでも代用できるので、エフェクターボードの中に入れておくと役立つ日があるかも。

弾きながらチューニング

2つ目はYngwie Malmsteenというスウェーデン出身のギタリストの動画です。

ギターソロを弾いている2分39秒のところで弦が切れます。

Yngwie Malmsteen – Red Devil – NYC – 10-25-08

この人の場合はソロを弾きながらチューニングをするという荒業で乗り切っています。

ただ、音を聞きつつ、弾きながらチューニングするって難易度がかなり高いと思います。

足元のエフェクターボードの中にチューナーがあって、ミュートせずにチューニングできる状態になっていたら何とかなるかもしれません。

ネタにする

最後はブルース系のギタリストたちの動画です。エリック・クラプトン、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、バディ・ガイの対処を見ることができます。

Top Live broken strings !! Eric Clapton, Stevie Ray Vaughan, buddy guy .

交換まで何とかつなぐというパターンが多いのですが、バディ・ガイはネタにして場を和ませようとしています。

ネタにするのは面白い対処だと思いますが、バンドのスタイルや演奏する曲によっては合わないかもしれません。

ただ、三人ともライブの雰囲気をできるだけ壊さないように対処しているのはさすがって感じですね。

日ごろの練習と予備の持参

僕がバンドでライブ活動を始めた頃は、特に対処をしていなくて、弦が切れた時は残りの弦で何とか弾くようにしていました。どう誤魔化すかをいつも考えていた気がします。

1弦が切れたら、2弦で同じフレーズを弾くとか、ソロの時に切れたらコードを弾いてごまかすとかですね。

もちろん、そういう練習も普段からしていましたが、ただでさえライブでは緊張しますから、その状況で弦が切れると、一瞬手が止まることもありましたよ。

ただ、アーム付き(フローティング状態)のギターを使うようになってからは、アンプの横や立ち位置の近くに予備のギターを置くようになりました。

近くに置いておけば、すぐに持ち替えができますからね。

でも、どうせなら簡単に切り替えられるようにしたいと思い、メインと予備のギターをABボックスで切り替えられるようにしました。

ABボックスは2系統の信号を切り替えるための機材で、2つの入力端子と2本のギターをシールドでつないでおけば、フットスイッチでギターを切り替えられます。

今だったらラインセレクターを使って切り替えるかもしれませんが、当時は良さげなセレクターがあまりなかったので、ABボックスを使っていました。

さいごに

演奏中の対処に関しては、プロのギタリストから学べる部分があると思いますが、アマチュアの場合は、弦交換を自分でやらなければならないという問題があります。

また、フロイドローズのようなロック式のギターを使っている場合は、弦交換とチューニングに時間がかかります。

当然ながら、ライブ中に弦を交換する余裕はないと思うので、予備のギターを持参し、いつでも交換できるセッティングにしておくことが良いと思います。

運ぶ機材が多くなるというデメリットはありますが、予備があると演奏に集中できると思います。

もちろん、弦選び、弦交換、弦を切りそうな場所にグリスを塗る等、日ごろのメンテナンスが大事であることは言うまでもありません。