日本でSNSといえばX(旧ツイッター)ですよね。
しかし、買収後に色々な部分で変更があり、有料プランの拡充も発表されたので、以前のような誰もが気軽に使える無料のSNSという雰囲気ではなくなってきました。
もちろん、すぐに無料で使えなくなることはないでしょうが、今回紹介するMastodonも似たような使い方ができるので、興味があったら試してみてください。
Mastodon(マストドン)って何?
マストドンは2016年に公開されたオープンソースのプログラムで、個人でもサーバーに設置して使うことができます。
また、マストドンのプログラムを設置しているサーバーが世界中にあって、一般公開もされています。
Vivaldi(Chromiumベースのウェブブラウザ)で知られているVivaldi Technologiesもマストドンを使った Vivaldi Social の提供を開始しました。
これらのサーバーは個別に運営されていますが、連携した一つのサービスにもなっているので、違うサーバーのアカウント同士がやりとりできるようになっています。
何ができるの?
マストドンでは500文字までの短い文章を投稿できます。
ツイッターでは投稿することをツイートと呼びますが、マストドンではトゥートと呼ばれています。
また、ブースト(ツイッターのリツイートと同じ)、ダイレクトメッセージ、返信、ハッシュタグ、添付(画像、動画)等の機能もあります。
もちろん、SNSなのでフォロー機能もありますし、公開範囲を限定した鍵垢として使うこともできます。
タイムラインにはローカルと連合があり、ローカルでは同じサーバー内の投稿、連合では連携している他のサーバーも含めた投稿を閲覧できます。
タイムラインで気になる人を見つけ、その人のアカウントページを開くと、フォローボタンが表示されます。
使うサーバーによって多少機能が違いますが、ツイッターとほぼ同じことができるので、ツイッターを使ったことがあれば、違和感なく使えると思います。
fedibirdのホーム画面
mstdnのホーム画面
マストドンの登録方法
一般的なSNSと違ってマストドンでは登録するサーバーを選ぶところから始まりますが、日本で登録する場合は、日本語に対応している以下のサーバーがおすすめです。もちろん登録は無料です。
登録画面では左上の部分に「ユーザー名」、「メールアドレス」、「パスワード(任意のもの)」を入力して「登録する」を押します。携帯番号との紐づけはありません。
少し待つと入力したメールアドレス宛に確認メールが届くので、そのメールに記載されているURLにアクセスします。これで登録完了です。
ログイン後は画面右のメニューにある「ユーザー設定」で色々な設定ができます。
マストドンのデメリット
利用者が少ないので、サービス内でのつながりが増えにくく、拡散力も限られています。
また、URLに使っているドメインがサーバーごとに違うので、アカウントのページを誰かに伝える時はURLで知らせる必要があります。
例えば、以下の二つのアカウントはどちらも「@tokidokimegane」ですが、ページのURLは違います。
@tokidokimegane(fedibird.com)
@tokidokimegane(mstdn.jp)
※ここで紹介するために作ったアカウントなので未使用です。
旧ツイッターの場合はドメイン部分が共通なので、アカウント名がわかれば「twitter.com/アカウント名」で表示されますが、マストドンではURLを伝えないとページにアクセスできません。
また、ネット上でよく見かける共有ボタンにはマストドン用がほぼないので、共有したい記事やページのURLがある時は手作業で投稿する必要があります。
それと、これはデメリットというわけではないのですが、サーバーの運営者(企業)が運用コストを負担しているので、利用者が急増するとサーバーの維持が難しくなって寄付を募る場合もあります。
さいごに
旧ツイッターの買収後、乗り換え先を探す動きもありますが、似た使い勝手で同規模のSNSはないのが現状です。
もちろん、利用者が少ないマストドンも代替サービスとしては役不足です。
しかし、家族、友人、サークルやバンドのメンバー等、少人数のクローズドSNSとしては重宝すると思います。
また、マストドン以外にも無料のSNSがいくつかあるので、とりあえず色々と試してみて、目的にあわせて併用してみるのも良さそうです。