エレキギターを弾いていると、最後の音を長く伸ばしたくなる時がありますよね?
特にライブだと場の雰囲気もあるので、その状況を維持するために伸ばすこともあるかと思います。
今回は音を長く伸ばすことができるフィードバック奏法について書きます。
ハウリングとフィードバック
ライブ会場や練習スタジオのマイクで拾った声は、増幅されてスピーカーから出るわけですが、そのマイクをスピーカーに近づけると、ピーという耳障りな音が出ることがあります。
あの現象はハウリングと呼ばれるもので、音の出口と入り口が向き合うことで音がグルグルと回っている状態です。
エレキギターもピックアップがマイクなので、アンプのスピーカーから出た音をピックアップが拾うと同じ状況に陥ります。
しかし、ギターの弦が振動する時は、スピーカーの音でギターの弦を弾いているような形になってループ状態にもなるので音が長く伸びます。
これはフィードバックという状態で、この状態を利用した弾き方をフィードバック奏法と呼ぶこともあります。
この動画(3回のリピート再生)を観れば、これか!ってなると思います。
機材で機械的にフィードバックさせる
エレキギターのフィードバック奏法は、アンプとギターを使ったループ現象なので、自宅で手軽にできるものではありません。防音設備があればできるかもしれませんけどね。
しかし、コンパクトエフェクターでも似たようなことができるので、こちらを利用する手もあります。難点はやや高いということ。
以下は過去に販売されていた古いエフェクターも含めた比較動画です。
また、フェルナンデス社のサスティナーを搭載していれば、同じようなことができますし、別売りのキットを搭載する手もありますね。
FERNANDES SUSTAINER KIT(FSK-401)
ただ、いずれも相応の金額になるので、手軽に使える感じではないと思います。
ミニアンプでフィードバック奏法
僕が過去にやっていた方法も紹介します。
単純というかアナログな方法でして、以下のような安いミニアンプを使ってフィードバックさせます。
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写真だとわかりにくいかもしれませんが、手のひらに乗りそうなコンパクトサイズのものです。
メーカーや機種にもよりますが、有名なメーカーのものでも数千円程度で手に入ります。
このミニアンプをどうするかですが、通常の接続と同じく、「ギター ⇒ 歪み系エフェクター ⇒ ミニアンプ」の順にシールドでつなぎ、ボリュームをちょっと上げておきます。要はギターの音が出る状態にしておくわけです。
次にミニアンプのスピーカーをギターの弦に近づけ、その状態でギターを弾きます。
ミニアンプから出た音でギターの弦が振動したらフィードバック状態になります。
フィードバックの状態にならない時は、ミニアンプを動かしながらギターとの距離、向き、ボリューム等を調整します。
ミニアンプを置く台かテーブルを用意するとやりやすいかもしれません。
使うギターにもよりますが、ミニアンプのボリュームが小さくてもフィードバックの状態になることが多いと思います。
以下の動画に近い音です。この動画にはハウり発言がありますがフィードバックだと思います。
さいごに
今回は自宅で手軽にできるフィードバック奏法について紹介しましたが、ミニアンプを使う方法は、僕が自宅でライン録音する時にやっていた方法です。
最近はディジタル機器を使った録音が主流ですし、自宅で音を出せないこともあると思うので、参考にならないかもしれませんが、機会があったら試してみてください。
もちろん、深夜や壁が薄い部屋ではやめた方が良いですよ。迷惑ですからね。