映画には色々なテーマの作品がありますが、音楽がテーマの作品もあります。
ただ、ヒットするのは有名なアーティストやバンドの伝記映画や有名な俳優が出演している映画が多く、広く知られていないマイナーな作品もたくさんあります。
もちろん、楽器や音楽に興味がない人にとってはイマイチな作品になる可能性もありますが、違う部分で楽しめる作品もあると思うので、今回はギターに関連する映画を3つ紹介しようと思います。
クロスロード(原題: Crossroads)
まず1つ目の作品は「Crossroads」。1986年公開のアメリカ映画で、1930年代にブルースの弾き語りで活動していたロバート・リロイ・ジョンソン氏の伝説がモチーフとなっている作品です。
クラッシックギターを学んでいた白人の少年がブルースマンに憧れて黒人ブルースマンと共に旅をするのですが、主人公の少年が徐々に成長して最後はギター合戦に挑むという流れになっています。
音楽をライ・クーダーが担当していて、劇中で流れるギター演奏の多くが彼によるものです。
見せ場のギター合戦ではスティーヴ・ヴァイが対決相手のギタリスト役で登場しますが、少年が演奏する時のギター音源もスティーヴ・ヴァイが弾いているそうです。
ちなみに主演のラルフ・マッチオ氏は、空手を題材とした映画(ベスト・キッド)でダニエル役を演じた人です。
ロードムービーとしても楽しめる作品ですが、ブルースとブルースロックが好きなら、より楽しめる映画だと思います。
ONCE ダブリンの街角で(原題: Once)
2つ目の作品は「Once」。2007年に公開されたアイルランドの映画です。
路上で弾き語りをしている男性と演奏を聴いた女性の出会いから始まるラブストーリーなのですが、二人とも実際のミュージシャンなので、演奏と歌うシーンが多い作品です。
また、監督も元ベーシストで、主演の男性と同じバンドに在籍していた人なので、ミュージシャンたちが制作した映画でもあります。
低予算(2000万円程度)で制作されたこともあり、派手さのない質素な映像ですが、ドキュメンタリーのような現地の空気感が伝わってくる作品です。
スクール・オブ・ロック(原題: School of Rock)
3つ目の作品は「スクール・オブ・ロック」。2003年に公開されたアメリカの映画です。
バンドを首になったギタリストのデューイ(ジャック・ブラック)が教員のふりをして名門校でロックの授業をするという米国映画的なドタバタ喜劇です。
教え子たちと一緒にバンドを組んでライブをするシーンもあるのですが結構カッコイイです。
以下は映画の公開からだいぶ後に同作のキャストで行われたライブで、大人になった元子役たちの姿を見ることができます。
ちなみにジャック・ブラックは Tenacious D というバンドで音楽活動もしています。
さいごに
3つ目の映画は興行面で良い結果を残している作品なので、マイナーというほどではないかもしれませんが、いずれの作品も考えさせられる部分やグッとくる部分が多い映画なので、是非一度観てみてください。