カラフルボックスへの移転

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このブログはmixhostで運営していたのですが、先日の記事で書いたカラフルボックスとの契約を機に引っ越しました。

WordPressを使っているので、データベースも一緒に移動しなければなりませんが、拡張機能を使えば比較的簡単に移動できます。

また、カラフルボックスにもmixhostと同じようなWordPressをインストールできる機能があるので、設置自体は楽です。

今回はカラフルボックスへWordPressを移設した時の流れを紹介しますが、WordPressの設置作業に関しては公式サイトのページを見た方が参考になると思います。

自動インストール機能でWordPressをインストールする方法
カラフルボックスでは、自動インストール機能で簡単にWordPress(ワードプレス)をインストールす...

カラフルボックスとの契約

今回引っ越すカラフルボックスにはBOX1からBOX8までの料金プランがあります。

料金の安さで選ぶならBOX1ですが、性能は料金と比例関係にあるので、WordPressで使うならBOX2以上がベターです。

BOX1がダメというわけではないのですが、WordPressのようなブログではサーバーの処理能力も重要になるので、少しでも性能がよいプランを選ぶ必要があります。

HTMLファイルで作る従来型のサイトならサーバーに置いたファイルを読み込むだけだし、BOX1でも十分なんですけどね。

今回の移転ではBOX3を12ヶ月で契約しました。

BOX2でもよかったのですが、Nextcloudも設置する予定だったので、容量が多いBOX3の方を選びました。

これは個人的な感想ですが、WordPressの表示速度に関してはBOX2と3でほとんど差がないので、WordPressだけならBOX2でもよさそうです。

以前、当ブログと同じテーマとプラグインを使った別のWordPressをBOX2に設置したことがあったのですが、表示速度は当ブログとほぼ同じでした。

スペックに大きな差がないとはいえ、処理や表示が多少速くなることに期待していたので残念ですが、WordPressを単独で使う時は2の方で十分かも。

あと、今回の契約では、移転するサイト以外にも新規でサイトを作る可能性があったので、サーバーを選んで「次へ」を押した後に出るドメイン名の画面では「無料のサブドメインを使用する」を選びました。

WordPressのデータをエクスポート

移転先のWordPressを設置した後でもよいのですが、プラグインを使ったエクスポートが初めてだったので、先に移転元(現在使っている方)からデータを抽出することにしました。

All-in-One WP Migration and Backup
Backup, transfer, copy, and move a site with 1-cli...

このプラグインはテーマ、プラグイン、データベース等のデータを一つのファイルにまとめてエクスポートしてくれる優れものです。

プラグインを追加

All-in-One WP Migrationを追加

管理画面のプラグインから新規で追加して有効化します。

All-in-One WP Migrationを有効化

画面左のメニューに追加された「All-in-One WP Migration」をクリックすると、エクスポートの画面が出ます。

データのエクスポート

エクスポート画面

エクスポート先を決める画面が出るので「ファイル」を選択します。

エクスポート先の選択

ダウンロードするファイルの作成が終わると、ダウンロード用のリンクとサイズ(容量)が表示されます。

ファイルをダウンロード

そのリンクをクリックすると保存する場所の選択画面が出ます。

エクスポートしたデータは「WPRESS」という形式のファイルで保存されます。

引っ越し先のインポートで使う大事なファイルなので、見つけやすい場所に保存します。

保存先を指定

あとはダウンロード完了まで待ちます。データ量が多い場合はダウンロードの時間が長くなりますが、焦らず気長に待ちます。

移転先にWordPressを設置

ここからは移転先であるカラフルボックスのマイページでの作業になります。

移転元と同じようにWordPressを設置するわけですが、インストールする時に使用ドメインとデータベースを指定しなければならないので、それらの作業を先に済ませておきます。

まずはドメインの設定…といきたいところですが、設定する時にサーバー名を入力する項目があるので、作業の前に確認しておくと楽です。

サーバー名は以下の場所に書かれているのですが、僕はテキストエディタを起動してサーバー名をコピペしておきました。

  1. マイページにログイン
  2. 登録サービスにある契約プランをクリック
  3. 画面左側の「cPanelにログイン」をクリック
  4. 画面右側の一般情報の一番下にある「サーバー情報」をクリック
  5. 開いたページのサーバー名の「詳細」に書かれている文字列をコピー
  6. メモ帳かテキストエディタに文字列を貼り付け

サーバー名の文字列を貼り付けたファイルは作業が終わったら不要になるので、僕は画面を開いたまま作業しましたが、作業を中断する時は見つけやすい場所に保存しておくと良いです。

確認が済んだら、ドメインの設定に入ります。

画面上部のメニューにある「ドメイン」から「DNSの管理」のページを開きます。

DNS Manager

DNS Managerと書かれた画面が出たら、契約したサーバーの名前の右端にある「新しいゾーンを追加」をクリックします。

新しいゾーンを追加

ゾーン名には使用するドメイン(移転元で使っているもの)を入れ、レコードセットの選択では先ほどコピペしておいた名前と同じ名前を選び、ゾーンを追加します。

例えば、先ほどコピペしたサーバー名が「tky019」だったら、レコードセットの選択では「tky019.cbsv.jp」をクリックして選択します。

DNSゾーンを追加

DNSの管理方法
カラフルボックスでは、下記ドメインのDNS設定を管理いただけます。 カラフルボックスで取得したドメイ...

次にcPanelの画面を開き、「アドオンドメイン」をクリックし、移転元のWordPressで使っているドメインを追加します。

独自ドメインの設定方法
独自ドメインの検索はこちら サーバーを独自ドメインで運用される場合の設定方法をご紹介します。 カラフ...

これでドメイン関連の作業は終わり。

次に移転先のWordPressを設置しますが、その前にcPanelの「MySQLデータベース ウィザード」でデータベースとユーザー名を新規で作成します。

データベースとユーザーの名前は、ぱっと見でわかる文字列を入力しておくと、後々の管理が楽だと思います。僕は設置するプログラムとドメインを絡めた文字列にすることが多いです。

データベースの次は、同じくcPanelの「Installatron Applications Installer」というインストーラーを使います。今回は移設用なので、ドメイン、ディレクトリ、ユーザー名、パスワード等は移転元と同じ内容です。

自動インストール機能でWordPressをインストールする方法
カラフルボックスでは、自動インストール機能で簡単にWordPress(ワードプレス)をインストールす...

インストーラーの説明は公式サイトに書いてあるので省略しますが、初期画面のままインストールすると、データベースがランダムな文字列で自動生成され、先ほど作成したデータベースを使えないので、画面下にある「高度な」という項目の「高度な設定管理」で「私は、これらの設定を管理できます。」をクリックします。

画面上には変な日本語訳が複数ありますが、気にせず設定を続けます。

設定画面が開いたら、「データベース管理」を「私は、既存のデータベースを選択してみましょう。」に切り替え、データベース名で先ほど作ったデータベースを選びます。

あとはパスワードを入力し、テーブル接頭辞も任意の文字列に変更します。初期値(wp)のままでも構わないのですが僕は変更するようにしています。

インストールウィザードのデータベース選択

データベース関連の下に自動バックアップ関連の項目もあるので、バックアップのスケジュールも指定しておくとよいかもしれません。

自動バックアップの設定

カラフルボックスにはサーバーのバックアップ機能もありますが、インストーラーで設置したプログラムの復元には適さないようなので、ここで設定しておく方がよさそうです。このあたりについても公式のページに色々と書いてあります。

WordPressのバックアップ方法と復元方法(簡単自動インストールでインストールした場合)
cPanelの「Installatron Applications Installer」(簡単自動イ...

ただ、この設定画面で表示される項目がわかりにくくて、カラフルボックスの説明を見てもピンときません。

翻訳の問題もあるとは思いますが、週と月の部分がよくわからなかったので、とりあえず一番下の「毎日」のところに数字を入れました。

1日あたりのバックアップ数と誤解しそうな表示ですが、一つ上の毎日30と同じで、前日から数えた保持日数になっているようです。

7を入れて試したら前日から7日前までの日付のバックアップが1つずつ保存されたので、たぶんそういうことだと思います。

バックアップの項目は設置した後でも変更できるので、頻度は運営しながら決めるとよいかもしれません。

データのインポート

ここからは設置した移転先のWordPressでの作業になります。

ただ、この時点ではドメインと紐づいていないので、ブラウザで管理画面にアクセスすると、引っ越し前(移転元)の画面が表示されます。

この状態では移転先の管理画面に入れないので、hostsファイルを修正します。

hostsファイルの設定方法
お使いのPCのhostsファイルを設定することにより、サーバー移行作業において独自ドメインのDNS設...

SSLの処理ができていないので、移転先の管理画面にアクセスするとブラウザ画面にセキュリティ関連の警告が出ますが無視してログインします。

警告が出ない時は、移転元の方にアクセスしている可能性が高いので、ブラウザのキャッシュを削除してからリロードします。

管理画面へログインしたら、移転元と同じプラグイン(All-in-One WP Migration)を追加し、先ほど保存した移転元のデータをインポートします。

インポートが完了すると「パーマリンク構造を保存する。」というリンクが表示されるので、そこをクリックします。

ログアウト状態になり、ログイン画面が出るので、管理用のユーザー名とパスワードで再度ログインします。

ログインするとパーマリンクの設定画面が出るので、画面下の「変更を保存」をクリックします。

インポートが完了した時に「パーマリンク~」ではなく、右下の「完了」のボタンをクリックしてしまった場合もログインしてパーマリンクの設定画面の保存ボタンを押せばOK。

残るはドメインとカラフルボックスの紐づけ作業ですが、僕はVALUE DOMAINでドメインを管理しているので、そちらの管理画面でネームサーバーを変更しました。

あとはドメインとサーバーの紐づけが反映されるまで待つだけですが、多少時間がかかるので、移転作業が終わっても移転元のWordPressをしばらく残しておきます。

尚、ドメインとサーバーの管理を一元化する場合は、移管作業も必要になります。

ドメインをカラフルボックスに移管することはできますか?
カラフルボックスでは、ドメイン管理サービスにつきましても提供しておりますため、ドメインを移管いただく...

さいごに

今回は仕様が似ているmixhostからカラフルボックスへの引っ越しだったので、すぐ終わると思ったのですが、カラフルボックス側の作業で少々苦戦しました。

mixhostではcPanelのsoftaculousというインストーラーでWordPressをインストールできるのですが、「アドバンスドオプション」という項目でデータベースとバックアップの設定ができます。

以下の画像はmixhostのsoftaculousでの設定画面なのですが、周期と保持する数を選ぶようになっているので、すぐにわかりますよね。

softaculousの自動バックアップ

MixHostでWordPressをインストール
WordPressを使えば簡単にサイトを作ることができますが、自分で設置する場合は、意外と大変です。...

また、アップデートとバックアップの管理に関しても、mixhostの方がわかりやすい表示になっています。

頻繁にWordPressを設置することはないでしょうし、大した問題ではないかもしれませんが、プログラムの管理に関しては、mixhostで採用しているsoftaculousの方が使いやすいと思います。

カラフルボックスも今後変化するでしょうし、softaculousに切り替わる可能性もゼロではないのですが、とりあえず、今は使いにくさに慣れるしかないですね。