ニュースサイトや通販サイトでURLが長いページがあったり、URLに日本語が含まれるページをメール画面にコピペしたら、暗号のような長い文字列になったりすることがありませんか?
もちろん、ブラウザで見るだけなら気にならないと思うのですが、誰かにページのURLを伝える時はどうしたものかと考えてしまいます。
今回は、そんな長いURLを短くできる短縮URLについて書きます。
短縮URLって何?
URL(ユーアールエル)は、「Uniform Resource Locator」の略称で、サイトやページの場所を知らせる住所みたいなものです。
そして、短縮URLは、文字通り短縮されたURLのことで、少ない文字数のURLを作り、そのURLにアクセスすると本来の長いURLへ転送するようになっています。
要は仮の住所を作っておいて、そこに訪問した人を元の住所へ案内してくれる仕組みですね。
ただ、短縮URLから元のURLへの転送は瞬時に終わるので、アクセスした時の違和感はありません。
以下はYahoo!JAPANの地図で東京都庁を検索した時のURLなのですが、短縮URLを使って短くしてあります。リンクをクリックすると、短縮されていない元のURLが表示されます。
https://goo.gl/QMbrHm
https://bit.ly/2RNqkAd
元のURL

この2つの短縮URLは、無料サービスによるもので、一つ目はGoogle、もう一つはBitlyの短縮サービスを使っています。
短縮前後でURLの文字列がだいぶ違いますが、転送する仕組みの設置されたドメインが使用されるので、転送先とは関係ない文字列になります。
無料サービスの問題点
ネット上には無料でURLを短縮できるサービスがあり、先ほどの地図のURLも無料サービスを使って短くしています。
もちろん、手軽に使えて便利なのですが、ネット上で提供される無料サービスは、運営企業の都合で終了したり、仕様が変更されたりすることもあります。
ちなみにGoogleの短縮URLサービスは2019年3月30日に終了しました。
また、Bitlyは仕様が変更され、現在は無料利用が5件/月まで、短縮前のURLへ推移する時に広告が表示されるケースもあります。
他にも似たようなサービスがありますし、乗り換えや併用で何とかなりそうな気もしますが、それらについても同じ仕様で続く保証はありません。
自分専用の短縮URL
無料サービスは提供元のプログラムを使うので、仕様の変更や終了の通達があったら素直に従うしかありません。
しかし、自分で管理できるプログラムであれば、気軽に長く使うことができます。
URLを短縮できるプログラムにはいくつかあって、無料で配布されているものもあります。
以下はどちらも無料で使えるプログラムで、一つ目はCGI、二つ目はPHPのプログラムです。
Fumy Tiny URL Redirectorは軽くてシンプルなつくりなのでトラブルも少ないと思うのですが、クリックひとつで設定完了って感じではありません。
YOURLSはURLの入力と短縮ボタンのクリックでURLが短縮されるので、使い勝手は既存の無料サービスと同じなのですが、海外製なので、やや使いにくい画面になっています。
ただ、ブラウザに登録できるブックマークレットもあって、クリックひとつで開いているページのURLを短縮できるというメリットはあります。
これらを使うにはドメインとサーバーが必要になるのでハードルが高くなりますが、長く使う可能性があるなら独自ドメインと安いレンタルサーバーで設置してみると良いかもしれません。
YOURLSに関しては、cPanelを使えるレンタルサーバー(mixhost、ColorfulBox、coreserver等)ならブラウザの画面上の操作で設置できる仕組みがあります。
以下はWordPressを設置する時の説明ですが、YOURLSの時も同じ画面操作で設置できます。
さいごに
今回は無料の短縮URLについて書いたのですが、最後のプログラムを使う方法に関しては、ドメインとサーバーが有料なので、完全に無料というわけではありません。
しかし無料のサーバーでWordPressを設置して「PrettyLinks(短縮URL用のプラグイン)」を入れると、とりあえず無料で使うことができます。
設置できるサーバーは少ないのですが「XREA」の場合は、無料アカウントでWordpressを設置できます。

ちなみにXREAに設置したWordPressで短縮URLを設定した時は以下のようなURLになります。
Aはアカウント名、BはWordPressを設置したディレクトリ名、Cはプラグインで設定した文字
http://A.sxxxx.xrea.com/B/C
ABCの部分は文字列になるので、それらの文字数が多い場合はURLが長くなります。
あと、無料プランの場合はSSLが共有SSLというものになるので、URLがさらに長くなります。
https://ss1.xrea.com/A.sxxx.xrea.com/B/C
SSL非対応の方でも使えますが怪しいURLに見えますし、かといってSSL対応の長いURLだと短縮前のURLの方が短くなるケースも多くなると。
やはり有料のサーバーと独自ドメインで設置した方が良いですね。




